日常とデジタルアーカイブ

デジタルアーカイブについて

みなさん、もしかしたら聞いたことがあるかもしれない言葉かと思います。

私自身は情報系ですが、今回はどちらかというと人文系の話寄りです。

 

デジタルアーカイブと言って、ほとんどは歴史的な資料を

電子媒体に保存することを指します。

保存の形式は様々で、

3Dスキャナーでの3Dイメージ保存だったり、

デジカメで撮った写真を画像として保存したり。

 

なんでこんな話をするかというと、

デジタルアーカイブをみんなにもっとしてほしいなあって思いからです。

どんなものがデジタルアーカイブになる?

あなたの日常の風景です。

田舎での暮らし、都会での暮らし。

飲み屋で馬鹿笑いしてる会社員の風景。なんでもいいです。

 

そこに住んでいないとわからない日常すべてに価値があります。

都会に住んでいる人が、田舎の日常を想像でしか語れないように、

あなたが見ている日常のアーカイブは、

他の誰かにとって文化的にとても貴重なものです。

例えば20年後...

今はシャッター街と呼ばれる商店街が

都市開発で大きな高層ビルに建て替えられたとします。

建て替えられもせず解体されるかもしれません。

 

当時商店街には人が行き交い、

肉屋や八百屋、婦人服やよくわからない店など

色んなものがありました。

しかし、時代の流れには抗えず荒廃したり、建て替えられたりしていく。

 

言葉ではああだったこうだったと言うことができるかもしれない。

でも、人の記憶って曖昧で脆い。

そういう失われた日常があったと、

デジタルアーカイブを残すだけでも充分な価値だと思っています。

 

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